下がらないテンション

ボーイスカウトって何？　何をしているの？と、よく人に聞かれる。そして自分も「んー　ボランティアやったり野外活動をしたり、学校教育とは違う子供たちを育てる教育的プログラムかな・・・」なんて、机上の勉強どおりにとまどいながら答えていた。私とボーイスカウトとの出会いは、小４くらいにさかのぼる。当時、歩いていたらカブスカウトの制服を着た自分と同じ歳くらいの男の子がさっそうと自転車で通っていった。かっこいいー！！！と思った。　あの制服はなに？何をしている子なの？別の友人に尋ねると、「あー、あれはボーイスカウトだよ。キャンプとかやったり外で活動するんだって。」・・・私もボーイスカウトをやりたい！！！当時、両親にお願いしたものの、転勤族だからとかいろいろごまかされ終了した。　　まあ、当時は女子スカウトの受け入れはなかったからもともと無理だったとは思うが・・・時は経ち・・・私は三人の男の子の母親になった。立派な子に育ってほしい、周囲からも育てていただきたい！と長男が小１のとき、ボーイスカウト横浜６８団（横浜市南区周辺）に入団した。まだ、４歳の弟の手を引き、２歳の三男をベビーカーに乗せ活動に参加した。息子たちがチョロチョロする様子に、母親として余裕のない私はイライラした。　　すると女性指導者が、温かいまなざしで「大丈夫よ。お母さん。みんな同じなのよ。気にしないであたしたちに任せて。」と言ってくれた。なんて、温かい人達なのだろう、助けてくれてありがとう。と私は感動した。私もいつかそうなれるだろうかと思った。ずいぶん、話がそれてしまった・・・数ヶ月前までボーイスカウト活動って何ですか？と聞かれて私は冒頭のマニュアルどおりの答えしかできなかった。自隊で指導者同士の難しい問題に直面し、もうこのまま逃げてしまおう。関わるのはやめようと思っていた時期があった。この連休、長野県上田市に行った。mixi上でいろいろな思いを交換してきた顔も会わせたことのないボーイスカウト指導者、スカウト（子供たち）との２泊３日の野営その名も、【第一回全日本年長・青年隊合同野営】全国から50名強の指導者、スカウトが集まった。野営（キャンプ）を通して、同じ釜の飯を食べ、そして、みんなそれぞれの思いを胸に秘め、それぞれ何かをつかみ自分たちの居場所に帰って行った。私と息子三人は、みんなが帰った後、そのままファミリーキャンプを続行した。四人でランタンを囲みながら話した。「ただ、旅行に行った後の楽しい思い出とは比較にならない自分の中の充実感があるよね・・・なんだろうね・・本当に心が気持ちいいね・・」と言った私の言葉に、三人の息子がそれぞれ深くうなずき答えた。「そうなんだよねー。なんかホントに勉強になったし、俺、頑張るよ。」「富士って、どうやれば取れるの？三つの項目をこなせば取れるの？」「違うよ。ただ、三つの項目をこなすのではないと隊長が話してたよね。自分の苦手とするところに立ち向かう。挑戦することに意味があるって。」「そっかー」「僕、頑張ってボーイスカウト、ずーとやるんだー。早く来年またやりたいなー。今度はどこでするの？またここで？」息子たちが口々に言った。そして夕食の前に上田１３団の食事の前の歌を歌う私たち。I'm hungry　　　I'm hungryVery hungry　　 Very hungryLet's eat　　　 Let's eatHurry up　　 Hurry upワンツースリーフォー　ワンツー　スリフォ～おなかがすいた～腹ペコだ～おいしも聞こえる食事のあーいず（合図）ご飯もおいし、おかずもおいし、みんなのお顔はニッコニコいただきまーす！！！長くなりました。ボーイスカウト活動って何？？？人としての成長、自分のことだけではなく他の人々と共に、先祖から受け継がれた大切な命を生かし一生成長するための活動。自分を見つめ、自分を大切にし、自分一人で生きているのではなく、たくさんのものから生かされていることに感謝し、そして自分で気付き行動する。共に成長したい。道に迷ったとき、後ろに戻ってしまったときそれでもいい。立ち止まり迷いながらも、いつか自分の将来像を見据え、一歩一歩進めばよい。もう逃げない。一人ではない。そこに仲間がいるから・・・追記・・・長野から自宅に戻ると、三男が年長隊富士野営の歌の一番をスラスラ何も見ずに歌っていた。「お母さん、次歌ってごらん。あっ、違うでしょ！お母さん！　みずにやまにきたえん、だよ。」恐れ入りました！！！お母さんはまだまだ修行が足りませぬ。